貯金はそんなにないけど学資保険には入らないことにした話

家計

こんにちは。タスです。
秋に子供が生まれます。

妊娠したことがわかったときは喜びと同時に、
「今までより家計管理を厳しくして貯金しなくちゃ・・・」
とか
「保険は何に入ればいいの!?」
といった将来への漠然とした不安と混乱に見舞われました。

この記事では子供が生まれた際に真っ先に浮かぶ子供のための資産形成として挙げられる学資保険に焦点を置いて、我々夫婦の場合についてお話していこうと思います。

前提:我々夫婦のプロフィールと家計状況

どちらも1993年生まれ28歳
正社員フルタイム勤務
貯金はそれほどたくさんあるわけでもない(おそらく同年代では普通くらい)
二人とも奨学金返済あり
その他ローンはなし

こんな感じのザ・庶民。
とびきり貯金があるわけでも、親が資産家というわけでもない、ごくごく一般的な20代後半夫婦です。

学資保険のいいところ

我々夫婦も子供の教育資金準備のためにまずは学資保険について調べてみるところからスタートしました。
保険で資産形成をすることの大きなメリットとしては以下がメインのようです。

  1. 費用が嵩む大学入学に合わせてほぼ着実にお金が支払われる
  2. 契約者が死亡した場合は保険料が免除される
  3. 保険料払込方法によっては受取可能額が払込額を上回る

学資保険に今から加入すれば毎月一定金額を積み立てられること、契約者が死亡した場合には保険料の払込が免除されることは私たちにとって大きなメリットに見えました。

二人ともズボラで貯金が不得意やからな・・・強制貯金ができると思えば便利。

しかも払込方法によっては受取金額の総額が払込金額を上回るというのも魅力的です。

自分たちの経験から大学進学には多額が必要なことを身を持って知っているため、子供には手厚い教育資金を不安なく用意したいというのが二人の考え。

また、子供が生まれることを報告すると周囲からも真っ先に
「保険についてちゃんと考えた方がいいよ、まずは学資保険だね!」
という声かけがあり、
「そうか、みんな学資保険に入って備えているなら、我々もそうしないと怖いな。」
と思うようになりました。

実際私も両親が用意してくれていた学資保険で大学に通いました。

ちなみに我々は明治安田生命の学資保険に加入するつもりでいました。

しかしもう少し調べていくとそれでいいのかな?と疑問に思うようになったのです。

学資保険の悪いところ

メリットをみるといいところ尽くしに見えた学資保険だったので、逆にデメリットは何があるのか調べてみました。

  1. 子供が大学に入るまで長期間引き出しができない
  2. どうしても引き出したい場合は元本割れしてしまうリスクが高い
  3. 長期間資産をホールドされる割に利回りが少ない→インフレに備えられない
  4. 保険会社の倒産リスク

いまいちピンときませんが、まずは1と2について。

これはなんとなく想像ができます。
つまり、急な大型出費があった場合に学資保険の積立金はアテにできないということです。
どうしても解約したい場合は解約返戻金が払込額より少なくなってしまう可能性が高いです。

ちなみに私は高校生の時に塾に通うため100万円以上の費用が必要になったことがあり、その時に親は私の学資保険を解約してお金を工面していました。
その時も中途解約のため払った金額より受け取った金額が減ったということを聞いています。

次に3について。
明治安田生命の学資保険を見ると、受取率は最大109.9%になるということがわかります。
つまり300万円積立した場合、300万円×109.0%=総額327万円受け取ることができるという計算です。

「27万円って、結構大きいじゃん!」

と思うかもしれません。
しかし、これは18年間資産を預けたと仮定すると年利0.5%程度になることがわかります。

もちろん銀行の普通預金口座に預けて運用するよりはいい利回りですが、日本政府のインフレ目標は2%となっており、もしこれが実現した場合は受け取る時には実質的なお金の価値が減っているということになります。

なんだか難しいですが、要するに
”18年間も大事なお金を預ける割にリターンが少ない”
ということに気がついたのです。

例えば同じ積立でも積立投資信託をすれば年利5%で運用というのも非現実的な数字ではないことを考えると、年利0.5%がいかに心許ない数字なのかがわかります。

※もちろん積立投資信託は資産が目減りするリスクはありますよ。


最後に4について。
例えばお金を預けている銀行が破綻した場合、預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
一方で保険会社が破綻した場合は、責任準備金という万が一に備えた契約者保護の制度はあるものの、払込んだ金額が全額補償されるという確約はありません。

結論:学資保険は我々には必要ない!

上記よりメリットとデメリットを総合的に勘案すると、

「教育費用の資産形成は学資保険である必要はない」

というのが我々の結論となりました。

契約者が死亡した際に保険料の払込が免除されるというメリットは安心感が大きく、これを捨てるのを最初は躊躇しました。
しかし掛け捨ての生命保険にすでに加入しており万が一の際はそちらからも一定金額を受け取れるため、18年後に受け取る300万円のために保険に加入するのは得策ではないと判断しました。

ではどのように資産形成していくかというと上でも少し触れた積立NISAの非課税枠を使って投資信託を始めることにしたのですが、それについてはまた機会があれば触れたいと思います。

まとめ

子供のことになると「安心感」や「義務感」に駆られてつい周囲の先輩の意見や保険会社のキャッチコピーに耳を傾けてしまいがちですが、きちんとメリットとデメリットを比較したうえで我々が考える最適解を見つけられてよかったと思っています。

この決断をするにあたりここ数週間でいくつか書籍を参照したりYoutubeを見たりしたのでそちらを最後に載せておきます。

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